小説」カテゴリーアーカイブ

白秋

「白秋」 伊集院 静 著 まことに清純で美しい恋愛小説でした。 背景は鎌倉。鶴岡八幡宮、円覚寺、由比ヶ浜、江ノ電、鎌倉山に咲く野の花。屏風絵のような静かな世界。 そこの築山を構える一軒家に一人の27歳の心臓を患った美青年 … 続きを読む

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忘れられた巨人

【忘れられた巨人】 カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 イギリス国籍を持つ日本人作家、カズオ・イシグロさんが今年のノーベル文学賞を受賞されました。 彼の著作とは知らないで、ドラマ化された番組「わたしを離さないで」をとても興味 … 続きを読む

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老乱

「老乱」 久坂部羊 著 朝日新聞出版 私も物忘れがひどくなってきた。夫が「あんたは完全に認知症だ!」と言ったので、私はチョットびっくりしたが「そうです。私は認知症です。ですから認知症の人の気持ちを知って、正しい話し方、ど … 続きを読む

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神去なあなあ日常

「神去なあなあ日常」  三浦しをん著  徳間文庫 人は、(大雑把に分けてですが、)「山派人間」か「海派人間」に分かれるんじゃないかなと思っています。 「海派人間」の人は、水が好き。海、湖、川、魚、かもめ、ラッコ・・・ な … 続きを読む

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命売ります。

「命売ります」三島由紀夫著 ちくま文庫 作家三島由紀夫の本は教養のために「金閣寺」を何十年も前の昔に読んだだけで、他の名作と言われた本は読んでいない。 でも彼の独特な生き方については関心があり彼に関する記事は割とよく読ん … 続きを読む

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海辺の扉

「海辺の扉」 宮本輝 著 角川文庫(上下) 宇野満典は妻の琴美と3歳になる息子の晋介の3人で幸せに暮らしていた。ある日の夕食時、晋介が「レタスは嫌い」と言って口から吐き出したので、満典が「食べなさい!」と強要した拍子に晋 … 続きを読む

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8月の6日間

「8月の6日間」 北村薫 著  角川文庫 先月から立て続けに中学からの友人を亡くしたりして、人間の生死を自分の問題として考えることが多く、気分的に落ち込んでいたので、軽い本を求めて買った。 主人公は雑誌の副編集長をしてい … 続きを読む

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橋ものがたり

「橋ものがたり」 藤沢周平著  新潮文庫 藤沢周平の本は<ちょっと退屈>という先入観があって馴染みのある作家ではなかった。 ところが夫が橋梁の専門家だったので夫のために貸してくださったこの本を先に読み始めたところ、思いが … 続きを読む

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優しいおとな

「優しいおとな」 桐野夏生著 中央公論社 今日本では子どもの貧困が話題になっている。6人に一人が貧困におちいっているということである。 こども虐待、親の子育て放棄、親の蒸発。一人ぼっちになったこどもには児童養護施設という … 続きを読む

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シュガータイム

シュガータイム  小川洋子著 中央文庫  口にすると甘く舌にとろけていく美味しい砂糖菓子。  この本は、女子大学生のわたしの、春の訪れとともに始まり、秋の淡い陽射しの中でなかで終わった数ヶ月間のお話である。  プラトニッ … 続きを読む

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