「うまいこと老いる生き方」 精神科医 中村恒子 奥田弘美 著
書評をそのまま写させていただきます。
『心身の不安、人間関係、近づく死、、。92歳と54歳の精神科医コンビが、シニア世代が抱える悩みに寄り添い、老いとの上手な向き合い方を教えてくれます。日々「たんたん」と、心穏やかにこだわりは捨て「ボチボチ」で。あれこれ手放し「今」を楽しむヒントが満載です!』
二人の歳の真ん中にいるわたし。
92歳の中村さんの言葉にも54歳の奥田さんの言葉にも「なるほどその通り!」と共感。
でもお二人と私の境遇の違いは、お二人共精神科医としての職業(中村さんは90歳まで)を持ち、お金をには困らない生活を営んでこられてきた方であることです。そしてお二人は(現在)健康であること。私は癌を患い介護2の夫との2人暮らしのこと。私はこれまで専業主婦で無収入であること。
というとお二人の「うまいこと老いる生き方」は絵に描いた餅と思われる方もおられるかもしれないけれど、さにあらん。大変勇気づけられ力を得ました。
お二人は精神科医としてこれまで何千人もの精神を患う方たちの話に真剣に耳を傾け学び、その患者さんの思いを、また次の患者さんの思いに重ね、患者さんから学んだことを活かし患者さんに伝えることで、何千人もの精神に不調を訴える患者さんを救ってこられました。私も二人の対談で救われました。
私自身「人生の下り坂」。どうか滑って転ばないで楽しく感謝しながら生きることが出来るように、92歳の中村先生のことを思いながら頑張ります。また、奥田先生と同じく54歳前後の息子やお嫁さんにも勧めたい本でもありました。