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蟻の街の微笑み
【蟻の街の微笑み】パウロ・グリン著 大和幸子編 聖母の騎士出版 (蟻の街で生きたマリア北原怜子) 著者のパウロ・グリンは1928年オーストラリア生まれのカトリック司祭です。1955年から21年間日本で司祭職を続け現在はシ … 続きを読む
橋ものがたり
「橋ものがたり」 藤沢周平著 新潮文庫 藤沢周平の本は<ちょっと退屈>という先入観があって馴染みのある作家ではなかった。 ところが夫が橋梁の専門家だったので夫のために貸してくださったこの本を先に読み始めたところ、思いが … 続きを読む
正岡子規
正岡子規 ちくま日本文学 俳句を趣味にしているので、近代俳句を提唱した俳人正岡子規についてずっと知りたく思っていたのですが、やっと本を手に入れることが出来ました。 時代が明治に移った時、伊予松山に生をうけ、幼少の頃よ … 続きを読む
ゲルダ
ゲルダ【キャパが愛した女性写真家の生涯】 イルメ・シャーバー著 高田ゆみ子翻訳 この前、沢木耕太郎のノンフィクション「キャパの十字架」を紹介しました。 戦争写真ジャーナリストのキャパを一躍有名にさせた「崩れ落ちる兵士」 … 続きを読む
キャパの十字架
【キャパの十字架】 沢木耕太郎著 文春文庫 戦争のフォトジャーナリストのロバートキャパを、一躍有名にさせたスペイン動乱における「崩れ落ちる兵士」の写真が、本当に彼が撮った写真なのかを探求するドキュメントストーリーである。 … 続きを読む
みんな彗星を見ていた
「みんな彗星を見ていた」 私的キリシタン探訪記 星野博美著 2008年7月3日の本欄で、4少年の天正遣欧使節「クワトロラガツイ」若桑みどり著を紹介し、何人もの友人も読んでくださり、感動を熱っぽく語り合ったことがある。 今 … 続きを読む
優しいおとな
「優しいおとな」 桐野夏生著 中央公論社 今日本では子どもの貧困が話題になっている。6人に一人が貧困におちいっているということである。 こども虐待、親の子育て放棄、親の蒸発。一人ぼっちになったこどもには児童養護施設という … 続きを読む
辺境・近境
「辺境・近境 」 村上春樹著 新潮文庫 久しぶりの村上春樹さん。 1990年から1997年の旅の記録。7篇。 1.イースト・ハンプトン (1991年)作家たちの静かな聖地 ニューヨークから車で2時間で行ける超セレブ … 続きを読む
京都ぎらい
「京都ぎらい」 井上章一 著 朝日新書 「嵯峨育ち?ええか君、嵯峨は京都とちがうんやで、、、」と京都の町家研究で有名な杉本秀太郎氏や国立民族学博物館長だった梅棹忠夫氏から軽くあしらわれた井上氏が、京都人のえらそうな腹 … 続きを読む
ぼくの命は言葉とともにある
「ぼくの命は言葉とともにある」福島智 著 6月9日に「ゆびさきの宇宙」を紹介しましたが、今回は福島智さん自身最新の著書です。 福島さんは9歳で失明18歳で聴力も失った盲ろうの方で、現在は東京大学先端科学技術研究センターの … 続きを読む