小説」カテゴリーアーカイブ

イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

「イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ」 トルストイ著 トルストイは19世紀を代表する作家の1人、ロシアの小説家です。徹底した反権力思想、非暴力主義者でした。 私は若いときに「アンナ・カレーニナ」「戦争と平和」など … 続きを読む

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重力ピエロ

重力ピエロ  伊坂幸太郎 著 ‘家族の愛は重力を超える!’ 主人公は、泉水と春(どちらも英語で言えばスプリング)という兄弟です。 兄が泉水で遺伝子を研究する会社に勤めている。大学生の弟の春が、チョット神経過敏症というか訳 … 続きを読む

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おくりびと

おくりびと 百瀬しのぶ 著 小学館文庫 アカデミー賞受賞映画「おくりびと」を、素直に物語りにした本である。 映画を観た人は、みんなそろって「感動した」と言っていた。 映画を見に行く機会を逃したので本を買って読んだ。 亡く … 続きを読む

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小説「聖書の女性たち」 

小説「聖書の女性たち」 木崎さとこ著 日本キリスト教団出版局 旧約聖書から新約聖書に出てくる女性たちのエピソードを、1編が原稿用紙8枚という短い小説(旧約24編・新約12編)に書かれた興味深い小説であった。 旧約聖書にま … 続きを読む

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悼むひと

悼む人 天童荒太著 文芸春秋社 「おくりびと」がアカデミー賞に輝いて、テレビでもその話で持ちきりです。 亡くなった人の体を清め、棺に納める仕事人納棺師を描いた映画だそうである。 私も友人が亡くなった時、葬儀の始まる前に納 … 続きを読む

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廃用身

廃用身  久坂部羊 著 幻冬舎 廃用身とは、医学用語で治る見込みのない部分のことを指し、例えば脳梗塞の麻痺で動かなくなった手足のことを言う。 神戸で老人ケアセンターと老人医療のクリニックを開いている医師の漆原は、温厚な人 … 続きを読む

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スメル男

「スメル男」 原田宗典 著 6月9日に、「蛙男」(清水義範著)という本を紹介しました。とても面白かったので、今回、書店で「スルメ男」というのを見つけ、「面白ろそ?!」と思って買い求めました。 ・・・・ 僕の肉体の異常は、 … 続きを読む

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レイクサイド

レイクサイド 東野圭吾著 中学お受験合宿で湖畔の別荘に集まった4組の家族。 その内の一組の夫を別荘に訪ねてきた愛人が、夫が出かけた間に妻の部屋で殺される。 妻が「私が殺したのよ」と犯行を告白する。夫はすぐ警察に届けなけれ … 続きを読む

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聖家族のランチ 

聖家族のランチ 林真理子著 怖い話だった。 「極悪で残酷なことが出来るのは、男より女である」ということを聞いたことがあるが、そうかもしれない。 主人公の佐伯ユリ子は、人より抜きん出た美人だったが、庶民の育ちにコンプレック … 続きを読む

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密やかな結晶

密やかな結晶  小川洋子著 講談社文庫 舞台は、例えばイギリスの郊外の森林や田園や古い街並みをしっとり感じさせるような、ある架空の島での出来事です。 そこの島では、秘密警察によって、ある日突然強制的に物の存在が失われ、人 … 続きを読む

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