レイクサイド

レイクサイド 東野圭吾著
中学お受験合宿で湖畔の別荘に集まった4組の家族。
その内の一組の夫を別荘に訪ねてきた愛人が、夫が出かけた間に妻の部屋で殺される。
妻が「私が殺したのよ」と犯行を告白する。夫はすぐ警察に届けなければと言うのだが、別棟にいた子供たちに知れると、お受験に差し障るし、公になると何かと家族に不都合が生じるので、あとの3組の夫婦が完全犯罪として隠しとおすことを提案する。
どのように事件を完璧に隠蔽するのかなかなかミステリーに富んでいる。
この小説の面白いのは、登場人物の内面の描写がなく、外面的な言葉や行動からだけ読者は推理することになる。
事件の結末を、紹介出来ないけれど、殺人事件とは関係がなかったはずの子供たちも絡み、なかなか面白いものであった。
演劇化されれば面白そうと思ったら、2005年に「レイクサイド マダ?ケース」という題で映画化されたそうです。でも解説によると本に描かれたようには映像化出来なかったらしいです。

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