スメル男

「スメル男」 原田宗典 著
6月9日に、「蛙男」(清水義範著)という本を紹介しました。とても面白かったので、今回、書店で「スルメ男」というのを見つけ、「面白ろそ?!」と思って買い求めました。
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僕の肉体の異常は、告白しないかぎり誰にも気付かれない種類のものだ。・・
簡単に説明すると、ぼくは鼻が利かないのだ。何の匂いも感じない。嗅覚ゼロ。
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ふむふむ。なかなか面白い書き出しだわと、ぐんぐん読み進めました。
私も数年前アレルギー性鼻炎で、嗅覚が極端に鈍感になったことがあるので、主人公の苦しみも分かり読み進めていきました。
医者に行っても改善されません。
そうち今度は、誰もが耐えられない程の強烈な悪臭を自分が発散することが分かり、それから話が展開していくのです。
現実には起りえない、けれど起りうるなと思わせる、凄く奇抜な発想の展開でとても面白い。
ところで、、、いつまでたってもスルメが出てこない。
そして3分の2ぐらい読み進めているところで「あっ。スルメではなくスメルなんだ?!」と気付いた次第。
スルメは出てきませんが、ユーモアもあり怖?い本です。おススメです。

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