おくりびと 百瀬しのぶ 著 小学館文庫
アカデミー賞受賞映画「おくりびと」を、素直に物語りにした本である。
映画を観た人は、みんなそろって「感動した」と言っていた。
映画を見に行く機会を逃したので本を買って読んだ。
亡くなった人を、心をこめて送る仕事師である‘納棺師’のことがテーマである。
人の生と死を考えさせるテーマとしては、以前に紹介した‘悼む人’の方が数倍も深い。
でも観た人が口をそろえて言っていた映像の美しさはイメージできて楽しんだ。
「雪化粧された田んぼ、民家の屋根、連なる山々、そして白い雲。すべてがダイヤモンドを敷き詰めたようにきらきら光っている」
そして目に浮かぶは演ずる本木雅弘と山崎努、広末涼子。
映画から起こした本は、映画を超えませんね。
この映画の元になったという「納棺夫日記」という本を読んだ方がよかったかも。
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