「自然と国家と人間と」 野口健 著
著者は25歳で7大陸最高峰世界最年少登頂記録を成し遂げたことで話題になったが、それ以上に、エベレストや富士山に散乱するゴミの清掃登山に着手し、自然環境を守るアルピニストとして名を知られた存在である。
ゴミと戦ううちに、地球温暖化による自然破壊問題や、対応する国の違い、はたまた、いまだに帰国できない日本兵に遺骨にも遭遇し、残された時間は多くないと、精力的に行動を起こす。
急スピードで進む自然環境破壊に眉をひそめることは誰にでも出来る。自然破壊を食い止めるために1歩足を踏み出し実践することは、誰にでも出来ることではない。野口健は、まず行動を起こし、地道に賛同者を広めていく。
現場で実際に見て聞いて感じた深い思いをさらりと書き綴っている。
私はそんな彼の生き方を、心から尊敬している。凄いなと思う。
先日ネパールに同行した20歳のS君が、将来、地球を守るための働きをしたいと言っていたので、彼に読んでほしいと思った。
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