シャーデンフロイデ

「シャーデンフロイデ」 <他人を引きずり下ろす快感>中野信子著

著者の中野信子さんは最近テレビにもコメンテーターとして出られることがあり、おっしゃることに同意することが多くどんな女性なのか関心があったのでこの本を手にしました。

「シャーデンフロイデ」というのはドイツ語で、誰かが失敗したときに、思わず沸き起こってしまう喜びの感情のことだそうです。

「他人の不幸は蜜の味」という格言?日本にもありますよね。

私もそんな気持を持つ自分に気づき自己嫌悪におそわれることがあります。

そのような感情は欠陥ではなく人類みな持っている感情であることを脳学者として解明された書です。

そのDNAについて、中野先生はわかりやすく解説してくださっています。

太古の昔から嫉妬心や優越感から戦争殺戮が繰り返されるのはそのDNAのためで、現にその行為を危惧する宗教者や哲学者や著名人たちの意見もあります。(政治家には少ない?)人が持つ良心が、混乱を修正してくれます。

DNAの感情はオキシトンというホルモンが脳内に発生し気に入らない他者を殺そうとするらしいです。。

攻撃と抑制のバランスが世界の平和を保つために重要なのです。

そのへんのバランスについて去年6月に紹介した箒木蓬生の「ネガティブ・ケイパビリティ」にも書かれてたなあと思い出しました。

脳学者中野信子さんの説明をなるほどと興味深く読みましたが、ここであなたに解説する力が私にはないので、どうぞ関心のある方は是非読んでください。

ちなみに天地万物を創造された神が最後にお創りなったのが人間(アダムとエヴァ)で神は二人を楽園に住まわせました。

ところがこの二人は悪魔の誘惑に負け罪を犯し楽園を追われることになり、子孫はそのDNA(罪の源 原罪)をもって生まれ、その罪を持った人類が増え続け現在に至っています。つまり性悪説です。

人間の赤ちゃんすべてはそのDNA(原罪)を持って生まれるのでキリスト教(カトリック)では、洗礼によって罪が贖われると言う教えがあり、私も幼児洗礼を受けました。が度々罪を犯すのでDNAを消し去ることは難しいようです。

 

 

 

カテゴリー: 未分類, 随筆 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です