アフガンとの約束 中村哲・澤地久枝(聞き手)対話集 副題・人は愛するに足り、真心は信ずるに足る
今日17日アフガン旅客機(40人乗り)墜落のニュースが飛び込んできた。外国人乗客がいる模様とのこと。
まさか中村哲さんは乗っていらっしゃらないでしょうね。
1982年以来26年に渡りアフガニスタンで活動を続けておられる中村哲医師を心底から尊敬しています。
戦争にまつろう真摯なノンフィクション本を世に出しておられる澤地久枝さんも同じお気持ちで、今回澤地さんのたっての願いで始まったこの対話集が版行されました。
澤地さんは、「なんとか中村医師のお役に立ちたい」と考え、師のことを紹介する本を作って多くの人が中村医師の事業に目を向けるきっかけを作りたいと思われたとのことです。
澤地さんの優しさから巧みに引きだされる真剣で真面目な誘いかけに、中村医師はこれまで語らなかった心の根底にある思いを静かに話され、読者は本書のいたるところで深くて鋭い箴言に出会うことになる。
日本社会に欠けていることは何なのか?何故中村医師は人生の大半をアフガンの活動に捧げられたのか?
中村哲医師の活動を知っている人も知らない人も是非読んで欲しい1冊です。
あ、医師のことをご存じない方は、先に中村哲医師の著作、例えば「ダラエ・ヌールへの道―アフガン難民とともに」などを読まれてからの方がいいかも。
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この本ではないですが、「医者井戸を掘る」は以前読み感動しました。
中村医師はアフガンに渡る前も20年に渡ってハンセン病と取り組んでおられたとか。
そういう同情ではない弱者への視点なしに、こういう活動は考えられませんね。
3月うさぎさん!コメントをありがとう!
中村医師は1982年にアフガンに渡ってハンセン病の実情に触れ医療活動をされたのが20年間。その後旱魃から救うために医療活動もされながら井戸に取りくまれているのです。
2年ほど前ですかしら仲間の伊藤さんという青年が殺されてからは、日本人ボランティアを全部日本に返し、なんと現在1人で活動されているのです。もちろん大勢のアフガニスタン人の仲間が一緒ですが。
本当に中村医師の愛から溢れ出た行動力には感動しますよね。
体験から発せられる意見には納得できます。
世界中の政治家に中村医師の声を聞いて欲しい!!
平和を実現するために!
地球を救うために!
考えてみると、3月うさぎさんも行動派ですね。
人は誰でも口先だけでなく行動する人の方が好きだと思うのですが、それにしては世の中、口先人間が多すぎると思いませんか?立派なことを言うのは簡単です。
あ、私も気をつけなくっちゃ。
ハンセン病の医療活動はアフガンに渡ってからだったのですね。
失礼しました。
言うは易し行うは難し・・・
しかも、一時期の熱情で動くことはできても、それを継続させることはなお難し。
彼のような人を目の当たりに見ると、
兵士も銃を下ろすのかもしれませんね。
そうですそうです。
中村医師とペシャワールの会の働きで、アフガニスタンに親日感が生まれ農民はもちろん兵士も武器を降ろして国の復興のための動きが盛り上がっていたのに、アメリカの介入と日本自衛隊の米国への協力で、またもやアフガニスタン人の感情は悪化し、戦火に脅かされていると言います。
どこの国であろうと政治家達に望むことは、現地に足を運び真剣に考えてもらいたいこと。
日本では沖縄問題一つ見ても、今のようなざまじゃ希望はないような、、、。ネパールもしかりです。