「アロハで猟師、はじめました。」 近藤康太郎(1963年生まれ) 著
このコロナ禍の後の世界はどう変わるのだろう。自然災害も頻発し、誰しもが不安な気持ちになっていると思います。
世界経済の危機とか言われていても解決策は示されていません。自国の権力争いばかり。
われわれ一般庶民は、コロナに感染したらどうしようから、この先食料が供給されなくなったら死ぬしかないじゃないか?と心配になるばかり。
東京育ちの近藤康太郎さんはコロナ禍が起こる前からこの世に危機感を持っておられた。
著者の肩書は、作家、評論家、朝日新聞記者で世界中を飛び回って活躍されてきました。
そんな中つくづく現代社会の食の歪みに気付き、「自分で食べるものは自分で調達しよう」と6年ほど前にこの無謀な決心をされたのです。
まず猟師になり、次に猟師になり、自分で食べるための米を作るお百姓さんにも。
それも新聞社に勤めながらの二足のわらじ。
猟となるには鉄砲の狩猟免許を取り、鴨から始まり鹿、猪と格闘し捉え皮をはぎ食べるところまで修行する。米作りは休耕田の田んぼを借り鍬一本で耕し稲を植える。
出社前の二時間に!手に汗握る驚くべき体験談です。
そこから見えてくるこの歪んだ社会の構造、自然と命の姿を、若い世代の人たちに伝授していく。
手に汗握る痛快ドキュメントであり社会に警告を与えこれからの「生き方」を身を持って示唆してくれた良書です。
読みながらドキドキワクワクしまいた。
主な著作に『朝日新聞記者が書いたアメリカ人「アホ・マヌケ」論』とか『成長のない世界で、私達はいかに生きていくべきなのか』などの面白そうな本をかいておられるので次に読もうと思っています。
新聞社のライターなのでとても文書が読みやすく面白くてこの本棚に載せる前に何人もの方にすすめました。
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