人は思い出にのみ嫉妬する

「人は思い出にのみ嫉妬する」 辻仁成 著
・ ・この物語は、水と思い出を巡る、物語でもある。・・
という文章でこの話は始まります。
戸田悠仁と愛麗と栞と安東準という4人のからみあった恋愛と嫉妬のもつれが、あたかも雨が蒸発し又降って又蒸発するように、人間の愛も心の中に生まれそして消え又生まれると、、、。
結構ドロドロした関係を、水が流れるようにすっきり物語りにまとめてあります。
‘カタリテの私’が物語を進めるので、舞台の劇を見ているような感じの小説です。
辻仁成さんは、売れっ子の作家だけれど、なんだかキザでこれまで敬遠していました。
彼ってフランスに居を移しているんですよね。
この1冊で決め付けちゃいけませんが、やっぱりキザかな。ちょっと苦手かな。
それを確かめるためにも、他の作品を読んでみたくなっております。

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