「守教」箒木蓬生 著 (上下)
これまでに、何回かキリシタンに関する書籍を紹介しました。
「守教」もキリシタンにまつわる小説です。
1600年徳川幕府による徹底的な撲滅政策でキリシタンは壊滅されたと思われてきました。
ところが1907年一人の女性が教会に現われたことでキリシタンは撲滅されたのではなく密かにキリシタンの教えを守り続けていた人々がいたことが分かった。
迫害から逃れつつ教えを守り続ける人々の真摯で清らかで息の詰まる緊張感のあふれるしかも清々しい物語です。
1カトリック教徒としてこの方たちのおかげで今の私があることに気づかせてくれた心にしみる小説でした。
小説といっても正確な時代検証にそっていて、地域が福岡県で長年福岡に住んだことがあるので場所や方言に馴染むことが出来てとても良かったです。
何人かの方からも感動の感想を聞いています。
キリシタンに関心ある方には是非お薦めしたいです。