俳句という愉しみ

haiku「俳句という愉しみ」ー句会の醍醐味ー 小林恭二著 岩波新書

プレパトという木曜日の19時からのテレビ番組が人気を呼んでいる。
何故か今日は放送されなかった。4月から番組が変わるのかも。
俳句、華道、食の達人が、素人の芸人さんの作品を評価する番組です。
俳句の部門、俳人夏木いつき先生のウイットに富んだ辛口批評と添削がとても面白く勉強になります。

句会の仕組みは色々ありますが、出席者が与えられた課題で俳句を作り、書記係がそれを集めて全部の句を無記名で清書し、出席者に配り、その中から自分の句以外の優れた句を選び、複数の人から選ばれた句を主宰の先生が指導し添削するというのが基本である。

「俳句という愉しみ」では、若手俳人でもある小林恭二さんと岩波新書編集部の川上隆志さんが句会を企画し、第一級の俳人たち(三橋敏雄、藤田湘子、有馬朗人、摂津幸彦、大木あまり、小澤實、岸本尚毅、岡井隆)に奥多摩・御嶽渓谷の河鹿園に集まってもらって開かれた風花句会の記録です。
ここでは皆さん俳句の達人ばかりなので主宰になる人はいなくて、小林さんが会をすすめています。達人たちが投句された無記名の80句から互選し、選ばれた句についての、一流俳人たちによる喧々諤々のコメントがとっても面白いのです。名前を明かしたあとの談笑がまた面白い。勿論添削はされません。

実は、私もグループを作っていますが指導してくれる主宰はなし。ド素人のドングリの背比べ集団だけれど、その句会の愉しさ雰囲気は俳句のレベルは雲泥の差ながら風花句会と全く同じです。私達の場合、字の上手な人が清書してみんなの句を配ってくれます。達筆で書いてもらうと、私の句もぐっと上手に見えるのが可笑しい。

俳句を嗜まれている方、是非読んでください。名人たちの句会に仲間入りしているような感じがしてとても愉しめます。

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