「誇りを持って戦争から逃げろ!」 中山治著 ちくま新書
近未来には戦争に巻き込まれるだろう日本について真剣に考えさせられた本でした。
報道で知らされる世界情勢を見聞きするたび、又、ネパールから戻るたび、「日本は平和でいいわ?!」といつも思ってきました。
それは日本国憲法9条の戦争放棄の取り決めがあるからこそ今の平和があるということがこの本を読んでよく分かりました。
そのことは私も絶対その通りだと思うし断固改正には反対の立場です。
しかし著者も言っておられるように「断固として改正反対!」と叫んでも愚かな政治家によって恐らく憲法は近未来に改正されると私も思います。そして日本はアメリカに利用されて戦争に巻き込まれ多くの若者が他国で傭兵として戦わされアメリカのために命を落とすでしょう。
では「戦争に荷担するのはいやだ」と思っている者はどうすればいいのか?
著者は<逃げること>だけが我々に残されている最善の誇り高き解決策だと述べておられます。
「サウンド オブ ミュージック」のトラップ一家のようにとおっしゃいますが、そんなん無理ですわ。
日本は島国だし、、。
じりじりと政治的にも経済的にも非常に危険な時代を迎えるのは誰の目から見ても明らかです。
息子達には権力者にいいように利用されることなく、この時代を生きぬいてもらわないと心配なので、読ませなくちゃと思い2冊取り寄せました。
日本中の人々に読んでもらいたいと思った本でした。
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