「告白」湊かなえ著
これも話題のベストセラー。松たか子主演で映画化された。
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」という中学の女性教師によるホームルームでの告白からこの物語は始まる。
語り手が、女子教師、級友、犯人、犯人の家族と次々に変わりながら事件の真相が暴かれていく。
女教師のぶれない主張。事故死扱いにした警察には訴えずに刑より厳しい制裁を犯人の生徒になげかける。
教師。生徒。親。それぞれの心情がすっきりと書かれていて「なるほどなぁ」と納得できる。
ラストの衝撃的などんでん返しには意表をつかされ楽しめた。
ミステリーでありながら爽やかさを残す読後感を味わった。
これは映画を観るとがっかりするんではないかな。
「悪人」より数倍面白かったです!
お勧めです。
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breezeさんのお好みと似てるのかしら。この本も読みました。
読んでいる間はぐいぐい惹きつけて読ませる作者の力は凄いと思いました。ただ、読み終わってから、というか読んでいる途中からもあちこちに矛盾が見つかって、現実的ではないかも、なんて思わせる部分も。
やっぱり宮部みゆきさんなんていう大作家とは実力が違いますね。この作者も悪人の吉田修一も。ストーリーを作れるというだけでも凄いんだけど。
直木賞を受賞した中島京子さんの「小さいおうち」は読まれました?私たちの一世代上の昭和を生きた人たちの話(サスペンスとも言えない日常)ですが、時代が良く描かれていて面白く読めました。
Michiko様
コメントをありがとうございます。
同感です。ミステリーはどうしてもストーリーに重きがかかってしまうのでしょう。読者の方もそれを求めがちだからストーリーを超えて感動まで起こさせるミステリーに出会うと嬉しくなりますね。
「悪人」が大佛次郎賞を受賞というのには納得できないです。
「小さなおうち」はmichikoさんのブログを見てすぐ読みました。
面白かったです。
今本が友達の家に出かけていますので、帰りましたら私の本棚にのせますね。