「何者」 浅井リョウ 著
この春から大学生になる孫娘が「読書の楽しみに目覚めた!」と嬉しいことを言ってくれました。
それで見せてくれた直木賞受賞作品の「何者」です。映画化もされたらしい。
就活に励む大学生6人の仲間の話です。
下宿は男女で又は男同士でシェアしたりして訪ねたり訪ねられたり、ビールやスナック菓子など飲み食いしタバコも普通に吸い就活状況を話しながら仲良く付き合っている。
それぞれがSNSやラインやツイッターやフェイスブックで情報を頻繁に流しそれを媒介に会話が弾む。
別に不健全な感じは漂わず最近のありふれた大学生ってこうなのかと思い起こさせられる。
私からみるとスマホ中心の付き合い方はうわべだけで軽薄でこんなので良いの?と心配になる。
最後の50ページぐらいでやっとハンドルネーム「何者」が何者であるのか分かるようになり、著者からのメッセージが少し分かりました。
でないと何故この本が直木賞?と思わされる。
メッセージはうわべだけの軽薄な付き合いと思われている若者の心の奥に潜む真相です。
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「何者」を紹介してくれた孫娘の感想を載せます。
今のSNSの影響が強い世の中でも、そんな世の中だからこそ、自分には何が出来るか何をしたいのかを真剣に向かうべきだってことを感じさせられた。
AO(神大国際人間科学部)の受験だったから、就活のときにはAO受験勉強は役にたつなとも感じて嬉しくなりました。