臨死体験

「臨死体験」(上下) 立花隆 著
著者の立花隆氏自身の臨死体験記録と早とちりしてアマゾンから取り寄せた。
実際は著者みずから臨死体験した人に会い取材して集めた臨死体験談で、その体験が科学的に証明されるかどうかを一つづつ丹念に追及した記録であった。
人は肉体と精神(霊魂)とから出来たもので、死ぬと肉体は滅びるが精神(霊魂)は永遠に滅びないということが、臨死体験した人からの証言からわかる記録と言えるかもしれない。
ただ、臨死して遭遇した体験は、あくまでもその人の体験談であり、その体験を科学的に証明するのは難しい。それを著者は、ものすごい執念で、構想、取材、執筆に5年をついやして科学的に証明しようと頑張った渾身の著作である。
臨死体験者どうしが申し合わせをしたわけでもないのに、生死を彷徨っている時に同じ体験(とても気持ちが良く風景は美しく亡くなった人が呼んでいる等)をするというのは、科学的に証明されなくても死後の世界があるのは真実ではないかと立花氏は考える。私もそう思う。
また同時に体外離脱という、体から魂が抜け出し自分の姿を見るという体験談もたくさんある。「ベッドに横たわる自分を親戚縁者が囲み嘆いているのを、天井から見下ろしている自分」という話を、私も聞いたことがある。
とにかく、人間は死ぬと終わり!土に返って終わり!と信じている人は是非読んでみてください。
又、死ぬのは怖いと思っている人も読んで下さい。死が怖くなくなります。

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