サバイバル

「サバイバル」 さいとう・たかお著 リイド社 (1巻~7巻)  
35年も前の1976年~78年にかけて週刊少年サンデーに連載されたマンガです。
単行本になった「サバイバル」を手にしたのは25年ほど前、息子が買ってきました。
あらすじは、主人公の少年鈴木サトルが友人達とキャンプに行って洞窟探検をしているときに、突然の大地震に襲われることから始まります。気を失ったサトルが気がついたときは、周りには誰もいなくなっていて、景色は一変しています。陸続きだったはずの土地は水没し、周りを全て海に囲まれた島になっていました。彼は生き別れた家族を探しに東京に向かって歩き始めます。生き残るために様々な知識や技術を身につけながら、時々出会う生き残りの善人悪人さまざまな人々との交流を交えて描かれる究極の手に汗握る少年のサバイバル漫画です。
夏の山荘に遊びに来る人はみんな夢中になって読みました。起こりえない事として読みました。山に自生するキノコや木の実をこれは食べられるとか、口々に言って話が盛り上がったものです。
ところがそれから10年後の1995年。阪神淡路大震災に遭遇。
ええっ!起こりうる!とまたまた恐怖に駆られて読み返しました。今度は他人事と思わずに。
それから又16年後の3月11日。東日本大震災。大津波。話す言葉も見つかりません。
作家さいとうたかお氏は30年も前に震災や津波で都市が壊滅することを想定されていて凄いです。漫画家って凄いなあと思います。今回は、もっと怖ろしい原子力発電所の損傷があります。
さいとうたかお氏は現在岩手県にお住まいと聞いています。今回の地震津波災害を体験されたはず。どんな思いを持たれたのか聞きたいと思いました。

カテゴリー: コミック パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です